「へつり」とは地元の方言で険しい崖のこと渓流沿いの岸壁約100メートルが、およそ100万年の歳月のうちに川の流れや風雨で帯状に侵食されたもので、奇怪な岩々が点在する。吊り橋を渡って歩くのはスリルがあって一興である。紅葉のシーズンが一番賑わう、国指定の天然記念物。藤見公園という別名もあり、フジの花が咲く頃の景観も素晴らしい。
鶴ヶ城東側の飯盛山中腹には、幕末の戊辰戦争の哀話の中でも象徴的に語られる白虎隊士19名の墓がある。この地は、退路を断たれた白虎隊の少年たちが自刃した場所でもあり、今も線香の煙が絶えない。周辺には関連の資料館などが点在し、通称さざえ堂と呼ばれる建築物は必見。
「歳の神」とは「どんど焼き」とも呼ばれ、町内各地で毎年小正月に行われている伝統行事です。歳の神には、去年飾った正月飾りなどを藁とともに燃やして無病息災を祈願します。この火で正月についた餅を焼いて食べると1年の健康が約束されると言われ、多くの人が餅やするめを持ちより、炙って食べるのが一般的です。また、「歳の神」の火にあたると風邪を引かないとか,その灰が高く上がると書が上手になるなどの言い伝えがあります。