島の概要
舳倉島は、輪島市の北方海上約48?に位置する。島の形状は、北東〜南西方面に伸びた長卵形を呈し、総面積1.03平方キロ、海抜12.4?の平坦な島である。
絶海の孤島は厳しい自然の影響を直接受けることが多く、北西岸は日本海の激浪に洗われ、高さ10?余に及ぶ切り立った断崖が連なり、複雑な入り江は好景観を創り出している。
一方、南東岸は円礫からなる砂利浜が続き強風と波浪の影になる部分で、北西岸や南西岸に比べ風も波浪も弱く、集落や港もここに形成されている。
島の気候は、海洋性で変化が少ないため、大幅な四季の移り変わりは明瞭ではない。
厳しい自然に圧倒されたものであろう島には、原生の樹木を見ることはできない。以前は雑草が繁るにまかせてあったが、昭和27年から国、県の治山事業として面積15.7?に防風と魚類の集る漁付林を目的に松樹の保育が進められている。
また、本島は対馬海流(暖流)の影響下にあって、好漁場であることから島渡りの歴史は古く、島の南西端に5世紀半ばと8世紀後半の「シラスナ遺跡」貝塚から、当時の食糧となった魚介類、海洋性ほ乳類の骨、牛骨などが出土し、このころすでに専業的漁業集団が漁を求めて島渡りする季節移住の跡が見られ、今日に至る潜水漁法や網漁による生活パターンが当時の人々によって展開されていたことがうかがわれる。
この人々が歴史の変遷を経て、越冬するようになったのは大正時代の末期からと言われ、昭和6年に灯台が完成し職員が常駐したため、これが刺激となって越冬も年々増加してきた。
昭和32年離島対策実施地域の指定を受け、漁港の改修、発電施設、離島航路の開設など基礎的な定住環境が整備され越冬から定住化へと変化している。
また、本島北方沖合いには白山瀬、大和堆など好漁場が開発され沿岸漁業、沖合漁業の基地として大きな役割を担っている。
野鳥の楽園 舳倉島
舳倉島は、野鳥の繁殖地、休息地としても有名です。季節を問わず多くのバードウオッチャーが訪れ、鳥たちの姿やさえずりを楽しんでいただいています。
舳倉島名物 水上運動会
漁師と海女の島らしく、運動会も海の上。次々と海の中へ飛び込んでゆく子供たちの姿は楽しさいっぱい。小さな時から海に慣れ親しませようと言う教育でしょうか。とにかく珍しいこの運動会は毎年7月下旬に行われます。
舳倉島への定期連絡船 ニューへぐら
定期船「ニューへぐら」運航時間