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数多くの滝


 日光には滝が多いことから、「日光四十七滝」とか「七十二滝」という言い方が残っている。「日光三名瀑」と呼ばれるのは華厳ノ滝、裏見ノ滝、霧降ノ滝だが、湯滝-ゆだき-や竜頭ノ滝もこれらと甲乙つけがたい。また、規模は小さいながらも姿の美しい滝が、あちこちに点在している。ちなみに、華厳ノ滝は「日本の三大名瀑」にも数えられている。
 東武日光駅前には、代表的な滝のタイプを知ることができる「滝のモデル」がある。



戦場ガ原

戦場ガ原は、日本を代表する湿原のひとつで、広さは約400ヘクタールある。高山植物の宝庫であり、6月から8月にかけてクロミノウグイスカグラ、ワタスゲ、イブキトラノオ、ノハナショウブ、ホザキシモツケなどの花を楽しめる。また、湿原の周囲にはカラマツ、ミズナラ、ハルニレ、ズミなどの落葉広葉樹林がある。なかでも、「小田代ガ原の貴婦人」の愛称を持つシラカンバは、ハイカーばかりか、プロ・アマ問わずカメラマンたちの人気の的である。



日光杉並木

 日光へ通じる道には御成街道、会津西街道、例幣使街道の3つの街道があり、これが現在の今市市でひとつになり、日光街道となって日光に達している。日光杉並木はこの3つの街道に植えられたスギの並木で、長さの合計は37キロもあり、世界一長い並木としてギネスブックにも掲載されている。
 この杉並木は、徳川家康公・秀忠公・家光公の3代にわたって将軍家に仕えた松平正綱が、20年の歳月をかけて植樹したもので、慶安元(1648)年、主君家康公の三十三回忌に、東照宮への参道並木として寄進した。当時植えられたスギは約1万3000本余り残っており、名物スギもあるので、いくつか紹介しておく。





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