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菊池渓谷 菊池渓谷は、原生林に覆われた阿蘇国立公園唯一の森林地帯です。数百年の巨木、高山植物、渓流がつくりだす名爆、深淵などがおりなす渓谷の妙と淡水の美は、まさに九州随一の景勝地といえましょう。 身を切るような清流は谷の岩間をぬって冷気がただよい、夏は避暑の別天地として親しまれ、さらに秋はみごとな紅葉が水面をあでやかに彩 ります。 阿蘇からの伏流水が瀬となり流れ、遊歩道を歩くにつれ掛幕の滝、黎明の滝といった滝が姿を表します。竜が住んでいるという伝説のある神秘な竜ヶ淵も奥深くに佇みます。昭和44年「くまもと自然休養林」に指定。深勝道路、森林広場などが整備され休憩所などの設備もあります。 |
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竜門ダム 地域にひらかれたダムの指定を受け、工業用水、農業用水の供給、洪水防止と菊池川の流れを守る多目的ダム。ボート場も設置されています。平成11年・熊本未来国体のボート競技開催地。 |
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徳富蘆花文学記念碑 当館から菊池公園への出入り口「武王の門」から出たところが、月見殿跡といわれるところで、西南の開けた景色を一望に収めることができる見晴らしのよい場所です。この地に徳富蘆花の文学碑と同愛子夫人の髪塚があります。愛子夫人の遺髪を所蔵していたのは菊池市上長田の守田昌代さんで、かねて亡夫が蘆花夫妻と親交があり「愛子夫人こそ日本婦人の鑑だ。お前も夫人を見習って婦徳を磨け」と、口癖のように言っていたので、蘆花の墓参りも兼ねて上京しました。このとき、心から思慕し尊敬していた愛子夫人と念願の初対面を果たしたのです。 以来、昌代さんはたびたび上京し、病身の愛子夫人を看護婦の経験をいかして看病し、家事や身辺の手伝いを親身になって尽くしました。戦争が激しくなった昭和19年、これが最後になるかも知れないと、熱海で静養中の愛子夫人を訪ねましたが、そのとき形見に頭髪をもらい受け、肌身離さず持ち続けていたのです。昭和22年、愛子夫人の悲報を受けた昌代さんは、夫人の生まれ育った故郷で蘆花の小説「思ひ出の記」にも出てくる場面の、この地に遺髪塔を建てようと思い立ち、昭和31年11月悲願の「愛子夫人髪塚」の建立が達成されました。 |
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