緑に包まれた丘陵地に広がる諫早公園はかつての高城城跡で「つつじ公園」とも呼ばれている。春、ツツジが咲きそろう頃はいつも静かな園内がにぎわいをみせる。市内の本明川から移築された眼鏡橋は美しいアーチを描く、頑丈な橋で国の重要文化財に指定されている。ほかにも樹齢600年を越える楠、この町で生まれた詩人伊藤静雄氏の詩碑などがある。また一帯は諫早市城山暖地性樹叢として国の天然記念物に指定されている。
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大小30あまりの滝がある轟峡。なかでも轟の滝は落差が12mあり、その雄大さと美しさで人気がある。晴れた朝には虹が架かる33mの揚柳の滝も有名だ。渓流沿いには遊歩道があって夏には涼を求めて多くの人が訪れる。滝付近はタブノキやシイが多く見られる自然林で天然記念物のニホンヤマネが生息している。轟の滝バス停から多良岳(996m)の登山道をめざすことができ、渓谷にはバンガロー、キャンプ場などがある。
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諫早公園は、高城城跡を整備した公園。園内にある眼鏡橋は、諫早公園のそばを流れる本明川に架かっていたもので、河川改修を機に移築保存したもの。1839(天保10)年に架けられたもので、国の重要文化財に指定されている。眼鏡橋は全長49.2m、幅5.5mで、38段の石段がある。約2800個の石で造られており、昭和32年、死者539人を出した諫早大水害で、本明川の橋の大半が流出した時にも眼鏡橋はびくともしなかったという。
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大村藩主の居城、玖島城跡に整備された公園。三方を海に囲まれた玖島城は1599(慶長4)年、大村善前(よしあき)による築城で、見事な石垣はほとんど当時のまま残っている。現在は花の名所。大村公園は「全国さくら百選の地」に選ばれていて、オオムラザクラをはじめとする2000本の桜が園内を淡い桜色で埋めつくす。花びらが60〜200枚にもおよぶオオムラザクラはボリューム感たっぷりの花をつける国の天然記念物。また30万本を誇る花菖蒲園は必見だ。
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城下町大村に残る江戸後期につくられた枯山水の石庭。閑静な住宅地にたたずむ護国神社の鳥居をくぐって進むと左右に二つの池があり、石段を上ってゆくと正面に枯山水の石庭が広がる。山の辺の傾斜を利用して築山風に見立てた様式で、高さ8m、幅50mの斜面にはおよそ400個の自然石を使って、構成されている。また護国神社の東側にある春日神社前を進み、バス停を過ぎると大村三十七士の一人である楠正隆の屋敷が残っている |